2015年10月19日

仙台クラシックフェスティバル2015

去る10月2日(金)〜4日(日)の3日間、
仙台クラシックフェスティバル(せんくら)
http://sencla.com/
が開催されました。

もう第10回になるのですね、早いものです(^_^)
今回、私はいくつかの公演を聴いてきましたが
ピアノソロは舘野泉さんと、横山幸雄さんの公演を
聴いてきました♪
(舘野泉さんの紹介ページhttp://sencla.com/artist/900
横山幸雄さんの紹介ページhttp://sencla.com/artist/912

舘野泉さんは仙台にゆかりのあるピアニストで、
2002年に脳溢血で倒れられたあと
左手のピアニストとして2004年に復帰間もない頃にも
仙台で演奏会を開催されていました。
ピアノソロの演奏会も幾度か聴きに行っていますが、
私自身はとくに
仙台フィルハーモニーとの共演で
ラヴェルの『左手のためのピアノ協奏曲・ニ長調』を
演奏されたときの
舘野さんの魂の込もった音楽に
強く胸打たれたことが記憶に残っています。

今回の演奏会も本当に素晴らしく、
舘野さんの演奏は音楽というより『魂』そのものだなぁ、
という思いをさらに深くしました。
プログラムとしては、左手で演奏するための委嘱作品では
現代音楽の響きも多いため
公演によっては小中学生くらいの年齢だと
ちょっと難解なこともあると思うのですが、
高校生くらいになったら、できれば
ピアノを習っている生徒さんたちには
ぜひ舘野さんの音楽に触れてみて
ほしいと思います(^_^)

一方、横山幸雄さんの演奏会は
ラヴェルが中心のプログラムでしたが、
小学校高学年くらいからでも楽しめそうな
とても面白い公演でした。
こういう例えが適切かどうかはわかりませんが、
とても話の面白い先生の講座を聴いているような感じで、
(と言っても演奏会にトークが挟まっていたわけではなく、
始めにプログラムの解説をしていただいた後は
ずっと演奏が続いていたわけですが)
横山さんの演奏会は
次から次と面白いエピソードを披露してくれるかのように、
さまざまな個性を持つ曲を
休みなく紡ぎ出して楽しませてくれました。

予定していたプログラムに変更があったので、
てっきり『クープランの墓』は演奏しないのかな…と
思っていたら
公演終了の5分前くらいになってなんと
『クープランの墓』のプレリュードを弾きはじめ、
抜粋したとはいえ組曲のうちの4曲を演奏し
公演は10分ほどもオーバーして
聴衆も大満足の演奏会となりました。

変更になったプログラムも
ラヴェル作品の中では人気のある曲が
ふんだんに盛り込まれていて、
「聴いている人に楽しんでもらいたい」という
横山さんの想いが伝わってくるような演奏会でした(^_^)

仙台クラシックフェスティバルは
公演の時間が短いことや
1公演が1,000円から聴けることもあり、
小学生くらいの子供さんのクラシック入門には
ピッタリのイベントです。
ピアノのソロ公演だけでなく
プログラムも他にたくさんありますので、
ピアノを習っている生徒さんや、
音楽の好きなお子さんには
ぜひ何公演も聴きにいってほしいなと思います(^_^)♪
posted by ささきピアノ教室♪ at 00:14| エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月27日

ポリフォニー、始めの一歩

気付くと、ずいぶん久しぶりの更新となってしまいました(^_^;)

以前、ポリフォニー初歩者向けに
ちょうど良い1冊として
『ポリフォニーアルバム』をご紹介しましたが、
(よろしければ
http://ssk-piano-s.seesaa.net/article/391748844.html
をご参照ください)
今回はさらに簡単なテクニックで始められる
テキストをご紹介します。



『たのしいポリフォニー1・バイエル程度のみなさんへ』
編著:岩間 稔
出版社:ヤマハミュージックメディア

こちらは2008年初版発行の比較的新しいテキストです。

以前ご紹介した『ポリフォニーアルバム』の1巻は
初級後半の読譜力があれば弾けるような曲が
ほとんどですが、
こちらの『たのしいポリフォニー1』はさらに簡単な曲が
テキスト前半に収められていて
初級前半からポリフォニーの学習が始められるように
考えられています。
ただ、右手・左手それぞれのメロディーを聴き分けながら
演奏することを学習するためには、
基本の初級テキストが進んでから
比較的、楽に読譜できる曲を選んで
ポリフォニーは始めたほうがいいのかなと思います。

こちらの『たのしいポリフォニー』は
作曲家の岩間稔さんが編纂していて、
童謡に対旋律をつけたものや、
岩間さんが作曲したものも多く含まれています。
曲の並びもよく工夫されていて
しだいにレベルが上がってきますが、
個人的にこれは良いなと思ったのは
いくつかの「掛留のドリル」という曲です。

掛留音(けいりゅうおん)は、簡単にいえば
和音に含まれている音の1音上の音が
前の小節の最後に現れ、
タイでつながれて次の小節に入り
2拍目以降で和音に含まれた音に下りて響きが解決するという
メロディーのことですが、
実は、初級テキストにはこういったメロディーは
まだ難しいと判断されるためか
比較的少ないのです。

初級ではまず、シンプルな和音進行を理解し
音楽の流れとして馴染むことが第一ですが、
その時期を過ぎたら
こうした掛留音のメロディーなどに出会って
ぶつかっている音どうしが解決する響きも
初級のうちに体験できると良いなと思います(^_^)

今回ご紹介した『たのしいポリフォニー』ですが
レベルの上がる2巻以降も発行されています。
1巻の後半が演奏できるテクニックがあれば
以前ご紹介した『ポリフォニーアルバム』の1巻を
始めることができると思います。
『ポリフォニーアルバム』のシリーズは
バロック時代のマイナーな作曲家の作品も
多く取り上げられているので、
どちらのシリーズを使うかは
先生の判断によるかと思いますが、
ポリフォニー学習を初級のうちに…という場合には
『たのしいポリフォニー1』は
ぜひお薦めの1冊です(^_^)


posted by ささきピアノ教室♪ at 11:39| テキスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月26日

近現代作品に親しむ初めの一歩

先日、初級〜中級始めくらいで演奏できる
近現代作品の講座に参加してきました(^_^)
レッスンやグレード試験で選曲するような、
8小節程度のもの、あるいは2ページくらいまでの曲を
取り上げた講座です。
バルトーク、ショスタコービッチ、カバレフスキー、ギロックなど。
講師の先生がハンガリーに留学された経験があるということで、
バルトークについてのお話はとくに充実して興味深かったです(^_^)

ハンガリーでは幼児のピアノレッスンで、
かなり初歩の段階で左右の手で違う調性のものを
弾かせておくそうで(バルトークにも初歩者向けで
そういった作品がいくつもあり)、
その経験があると、小学校に入ったぐらいの年齢でも
バッハなど複雑なポリフォニーも
すんなり聴き分けができるのだそうです。
なるほど、と思いながら他にも興味深くお話を聞かせていただきました。

講師の先生のお言葉で、印象深かったのは、
『近現代の作品は前衛的なものから
ロマンチックなものまで本当に幅広い、だから
受け入れやすいあたりの作品から入るとよい』
ということと、
『先生が、この曲のここが面白い、と感じるものでないと
生徒さんにも指導できない』
というようなお話でした。

そうなんですよね、不思議なことに
たとえば発表会の曲を選ぶために3曲ぐらい
私自身が生徒さんに弾いて聴かせてあげると、
その中で私が個人的に
一番弾いていて楽しい曲を
生徒さんもなぜか「これ!」と選ぶんですよね(^_^;)

どんな曲でも魅力的に思ってもらえるように
弾いてあげるべきとは思うのですが…
曲の魅力をより先生が感じながら弾いたほうが
生徒さんにも伝わることは
本当に不思議だなぁと思います。

バルトークなど、近現代の作品は
初級者向けのテキストには
入っていないことも多いのですが
(日本のテキストはむしろ初歩では
調性の感覚を固めるほうを大事にしていますね。
私自身はそれは良いことだと思っていますが)
でも、たまに「なにこれ?」みたいな
現代のひびきにチャレンジしてもらうのも
面白い経験になるかしらと思います。

さて、話は変わりまして
ブログのことなのですが、
こちらのブログに引っ越してくる前の
はてなダイアリーさんのほうのブログを
そろそろ閉鎖しようと思っています。
前のブログにもテキストのことなど書いていましたが、
もうブログ引っ越しをして2年以上経ちましたし…(^_^;)

こちらのブログではまた時々
テキストのことなども紹介していきたいと思います(^_^)
のんびりしたブログではありますが、
今後ともよろしくお願いいたします♪

posted by ささきピアノ教室♪ at 12:27| エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。